悪夢の始まり
恥ずかしながら、私には約300万もの借金があります。
それもすべてパチンコでこさえたものです。
20代前半からパチンコにハマり、約10年以上パチンコに時間と金をマイナスになるまで使い続けてきました。
忘れもしない初代牙狼、花の慶次といった所謂バトルスペックのMAX機全盛期。当時、パチンコよりスロットにのめり込んでいた自分は負けを取り戻すために何となくパチンコに座って負けを大勝ちへ転じさせたことで「スロットみたいに技術介入も少ないし、簡単に稼げるじゃないか!」と、そう考えたのが不幸の始まりでした。
そもそも、「パチンコで稼ぐ」ということ自体が根底から間違った考えなのです。
パチンコ屋だって慈善事業ではありません。高額な新台、膨大な電気代、テナント代や人件費。それらを賄うための多額の金銭をパチンコ屋が何処から捻出しているのか。冷静に考えればすぐわかることです。
そんな冷静さなど、パチンコが与える快楽は全てを無にしてくれる。音と光と興奮が与える脳内麻薬が自制心を焼き尽くすのです。
また、パチンコ屋はあくまでギャンブルではなく〝遊技〟と謳っています。遊んだ分だけの金を客から取って店が成り立っているのですから、客が儲かるという妄想を抱いて誰もが金を捨てに行く場所。それがパチンコ屋なのです。
それにも拘らず、人は何故パチンコをやめられないのか。
それは〝人は誰しも自分は特別だと思う〟傾向があるということです。
思い返せば、自分は特にこの傾向が強かったような気がします。パチンコで勝てるのはほんの一握り。大半は負けるとわかっていながら足を運んだのは「自分こそその一握りだ」と錯覚していたと今ならハッキリわかります。
また、一握りが勝つという言葉をそもそも鵜呑みにしてしまったことが問題なのです。
勝ってる人って実際に見たことありますか? 勝ってる人の生活を全て監視して四六時中共に行動して始めてその言葉に信憑性が宿るのです。
常勝無敗のパチプロでも、あなたが見てないところでは負けているかも知れない。そもそも、あなたがそのパチプロではない時点で察してください。自分は決して特別ではないのだと。特別なら、そもそもパチンコなんてやる人生など歩んでいないのです。
今日まずお伝えしたかったことは2点。
・パチンコ屋は営利目的であり、その資金は客が出している
・あなたは決して特別ではなく、凡人である
これをどうか忘れないでください。